中国語文法-助詞の“的”と名詞の連体修飾語
"的"は、他の語句に付けて、名詞を修飾する助詞です。
この記事では、中国語の名詞の後ろにつける"的"と、"的"を付けない連体修飾語についてご紹介します。
中国語の文法-助詞の“的”と名詞の連体修飾語
中国語の"的"は、他の語句に付けて、名詞を修飾する助詞です。
"的"は日本語の「~の」にあたります。
ただし、"的"を用いない場合や"的"が省略できる場合もあります。
"的"は、接続詞、助詞、感嘆詞以外の様々な語句の後ろに用いて名詞を修飾できる便利な語彙です。名詞を修飾する言葉を、中国語では"定語"と呼んでいます。
"的"は日本語の「~の」にあたりますが、「~の」と訳すことができるのは”的"の他にも"得"や"地"がありますので、少し注意が必要です。
名詞を修飾する"的"「~の」
名詞や人称代名詞が他の名詞を修飾する時には、中国語の"的"を用います。
例えば、「図書館の本」というときは、"图书馆的书”と言います。
構造は、以下のようになります。
連体修飾語 + "的" + 被修飾語
「図書館」 「の」 「本」
图书馆 的 书
「彼」 「の」 「本」
他 的 书
”的"がつかない場合
名詞が他の名詞を修飾する場合でも、"的"がつかないこともあります。
後ろの名詞と結びつきが強い場合や、人称代名詞+名詞の形で親族関係や人間関係、所属先を説明している場合は、"的"を用いません。
"的”をつけない例 ①結びつきが強い場合
●「英語の先生」
"英语老师"
「英語」と「先生」の結びつきが強いため、"的"を省略します。
●「紙の箱」
"纸箱子"
「紙」と「箱」の結びつきが強いため、"的"を省略します。
"的"があるかないかで意味が違ってくる文もあります。
●"狐狸尾巴" 「化けの皮」 "狐狸的尾巴" 「きつねのしっぽ」
などです。前後の結びつきがつよい、属性や性質などを説明する場合は"的"を省略します。
”的"をつけない例 ②親族関係や人間関係、所属先を説明している場合
人称代名詞(私、あなたなどの人を指す)+名詞の形で親族関係や人間関係、所属先を説明している場合も、"的"を省略します。
● ”我妈妈" 「私の母」
●"我们学校" 「私たちの学校」
●"你家" 「あなたの家」
名詞の代わりになる"的"
文脈で名詞がなくても意味の通じる文では、"的"が名詞の代わりをする場合もあります。
●A 这是你的书吗?「これはあなたの本ですか?」
B 不,这是他的。「いいえ、これは彼のです。」
↑"他的书"の"书"が省略されています。
言わなくてもわかるためです。
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おわりに
今回は、中国語の助詞の"的"と"的"を付けない連体修飾語についてご紹介しました。中国語の"的"は、他の語句に付けて、名詞を修飾する助詞です。"的"は日本語の「~の」にあたります。また、一度出てきたり、なくても通じる名詞の代わりに"的"を使うこともあります。
中国語は日本語の漢字と似た文字を使うため、日本人にとって親しみやすい言語です。ぜひ、引き続き学習なさってみてください。