中国語の発音- コツ(有気音と無気音、f,l,x,h、そり舌音)
中国語は発音がとても大切な言語です。
その発音の中でも、日本人にとって特に注意が必要な発音のコツをご紹介します。
- 中国語の発音- コツ(有気音と無気音、f,l,x,h、そり舌音)
- 有気音と無気音
- f,l,x,hの発音
- そり舌音
- 中国語の発音を学ぶおすすめの教材
- オンライン中国語の活用でトリリンガルに
- おわりに
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中国語の発音- コツ(有気音と無気音、f,l,x,h、そり舌音)
中国語の発音をマスターするには、日本人にとって難しいと言われている発音のコツを抑えることが大切だと思います。ピンインの70%はローマ字読みで読めますので、日本人にとって難しいと言われるのは、そのほかの30%です。
今回は、その中でも、「有気音と無気音」、「f,l,x,hの発音」、「そり舌音」の発音のコツについてご紹介します。
ピンインや声調については、前回の「中国語の発音-ピンインと声調」の記事をご覧ください。
有気音と無気音
中国語の子音には、呼気(発音する時に空気が口から出るか出ないか)がある有気音と呼気のない無気音があります。日本語には、濁音「だ」のように点々がつく音と清音の区別はありません。日本人が中国語を聞くと、daなどは日本語の「だ」のように聞こえますが、しっかりと中国語を伝わるように発音するためには、有気音と無気音という区別をして発音することが大切です。
ピンインでは以下の通りに分けられます。
有気音・・・p, t, k, q, ch, c
無気音・・・b, d, g, j ,zh, z
有気音"pa"
有気音の”pa"で有気音の発音方法をご紹介します。日本語の「パ」よりも、自分の息をしっかり出して「パー」と言います。どんなに短い「パ」でも、息をしっかり出すことが大切です。私たちは、薄い紙、もしくはティッシュペーパーを口の前にもってきて、「パー」と発音する練習をしました。紙やティッシュが揺れれば正しい発音に近いそうです。同じように、taは「ター」、kaは「カー」、qiは「チー」と息を出して発音します。
無気音"ba"
無気音の”ba"で無気音の発音方法をご紹介します。無気音は息を出さずに発音すればよいのですが、これが中々難しいです。そこで、私たちの大学では、いったん息を止めてから発音するとよいと教わりました。「バー」という前に、息を止め、それから唇をしっかり閉じて「バー」と言ってみると無気音の「バー」になります。
同じように、「ダー」は"da"、「ガー」は"ga"、「チー」は"ji"、「ザー」は"za"となります。
f,l,x,hの発音
”f”, ”l" , "x", "h" の発音は、日本語と発音が少し違うので注意が必要です。とは言っても、英語の発音に似ているので、英語の発音を思い出していただければそんなに難しくないと思います。
"f" ・・・英語と同じように、下唇を上の前歯で軽く押さえて「フ」と発音します。
"l"・・・英語と同じように、前歯の裏側に舌を付けて「ル」と発音します。
"x" ・・・静かにして~と言うときの「しー」と同じ発音です。
"h"・・・痰を出すときに、喉の奥から「ハ」と言うときと同じ発音です。日本人は人
前ではこの音はあまり出しませんが、中国語では必須のため、たくさん練習
しました。日本語の「ハ、へ、ホ」のような発音とは異なりますので注意し
てください。
そり舌音
ピンインで”zh", "ch", "sh", "r" で表される音は「そり舌音」と呼ばれています。
日本語にはない音のため、練習が必要です。私たちも、下や口が痛くなるほど何度も練習しましたが、一度コツをつかむと難しくないため、ぜひ繰り返し練習してみてください。
”zh"・・・まずは奥歯を軽く噛みます。舌を口の上側の真ん中に軽くつけ、「じー」
と発音してみます。無気音のため、一度息を止めてから発音します。
"ch"・・・"zh" と同じ口の形で、有気音です。「ちー」に似た発音になります。
"sh"・・・"zh"と同じ口の形で、「しー」と音を出します。舌は口の中でとこにもつ
きません。日本語の「しー」のように音が出ず、息だけ出ます。
"r" ・・・"sh"と同じ口の形、発音方法で、「りー」に濁音のついたような音を出しま
す。
中国語の発音を学ぶおすすめの教材
中国語の発音を学ぶ際におすすめの教材は、『新ゼロからスタート中国語 発音編』です。
中国語の発音とピンインが、わかりやすくグループ分けして解説されています。
また、付属のCDもあるため、音を聞きながら発音とピンインを学んでいくことができます。中国語はまずは発音とピンインが大切なため、この1冊を使って学ばれることをおすすめします。私たちが中国語を大学で学んだ際は、2~3か月は発音やピンインについて集中的に学びました。それぐらい大切ですので、ぜひじっくり学ばれることをおすすめします。
オンライン中国語の活用でトリリンガルに
一昔前は、外国語を日本で身につけるのは大変でしたが、現在では十分に仕事で使えるレベルまで引き上げることができるようになりました。
というのも、最近ではオンライン英会話教室 をはじめとする外国語教室がリーズナブルな価格で質の高いオンライン外国語のレッスンを用意しており、オンライン教室を利用することで、自宅にいながら生の外国語に気軽に触れることができるようになったのです。
中でも中国語(簡体字)を勉強したいと思ったときにはベルリッツやNOVAというオンライン教室がおすすめ。また、台湾やマカオ、香港などで使われている中国語(繁体字)を学びたい人は、DMMがおすすめ。どれも無料体験レッスンが可能ですので、是非一度無料体験レッスンを試してみてください。
おわりに
今回は、日本人にとって特に注意が必要な発音の中で、「有気音と無気音」、「f,l,x,hの発音」、「そり舌音」の発音のコツについてご紹介しました。
中国語は発音がとても大切な言語です。音の出し方や高さが少し違うだけで、意味が異なる単語や文になってしまいます。そのため、中国語を勉強し始めの際は、まずは1冊問題集を用意し、発音について学ばれることをおすすめします。
最初はピンインや声調を覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、慣れてきたらスムーズに学習が進むようになると思いますので、ぜひ頑張って勉強なさってください。
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