HSK4級対策-HSKおすすめ勉強法や参考書
中国語能力を確かめるためのテストにHSKがあります。
HSKは、中国政府認定の中国語能力試験で、日本だけでなく世界中で中国語運用能力の公的証明として使える資格です。
初級レベルの1級から上級レベルの6級まで6段階に分かれています。
中国語を勉強し始めた人から、ビジネスや大学で使う人のレベルまで、幅広い中国語学習者を対象とした資格です。
この記事では中級レベルのHSK4級の試験勉強の方法とおすすめな問題集をご紹介します。
HSK4級対策-HSKおすすめ勉強法や参考書
HSK4級を受験するということは、中国語の基礎はマスターしていらっしゃる方かと思います。そのため、まずは過去問に取り組み、問題形式を理解して、その後に文法や単語、リスニングなどの練習をしながら、実戦形式の問題集に取り掛かるとよいかと思います。
過去問でおすすめな問題集は『中国語検定HSK公式過去問集4級 2021年度版 』です。
HSKを実施しているセンターが書いており、問題とその解説のみならず、試験当日の流れも記載されていますので、初めてHSKを受ける人でも試験の流れが想像しやすくなると思います。
まずは、この問題集を1回解き、試験の流れや内容、自分のレベルを確認してください。その後、一通り文法や単語を勉強したら、再度こちらの問題集を3回り解いてみてください。問題集にわからない単語や文法が出てきた場合はその都度覚えるようにすると良いかなと思います。
HSK4級の出題範囲
HSK4級では、リスニング問題、読解問題、作文の3つのパートからなっています。配点はそれぞれのパートで100点、合計300点です。合格基準は、6割の180点です。
HSK4級は大学の第二外国語で約2年間勉強したレベルです。「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる」(HSK公式ホームページより)ことが求められています。
出題範囲は、単語約1200語です。単語は、中級用の問題集を1冊覚えれば大丈夫でしょう。
リスニング問題
リスニング問題は約30分間で、正誤判断の問題、会話の内容に関する問題、会話や短文の内容に関する問題の3パートに分かれています。マークシート形式です。
問題集の音源を何度も聞いて、ディクテーションをするなどして繰り返し練習しておくとよいでしょう。
読解問題
読解問題は40分間で、空所補充問題、短文並び替え問題、文の内容に関する問題の3パートに分かれています。マークシート形式です。
こちらも対策問題集を3通り解くなどして、繰り返し練習しておくとよいでしょう。
作文
作文は25分間で、語句の並び替え問題と短文の作文の2パートに分かれています。記述形式です。
短文の作文は、写真と単語が1つずつ与えられ、その単語を使って写真を表現する問題が5問出題されます。
例えば、卓球をしている女性の写真と、"乒乒球”が記載されており、作文させる問題です。これは、"她很你喜欢乒乒球。"などと作文できればよいでしょう。女性の写真のため、「彼」を表す"他”ではなく、「彼女」を表す"她"が書けているかなども注意する点です。対策問題集を3通り解いてみるなどして、練習しておくとよいと思います。
HSK4級の勉強方法
ここからはHSK4級合格に向けた勉強方法をご紹介します。
勉強方法は下記の6つです。
・過去問を解き、問題の傾向を把握する
・単語を覚える
・総合問題を繰り返し解き、文法などを覚える
・リスニングを練習する
・作文の練習をする
・会話の練習をする
過去問を解き、問題の傾向を把握する
まずは過去問を解きましょう。上でも紹介したように、HSKの4級を受験するということは、中国語の基礎はマスターしていらっしゃる方かと思います。そのため、まずは過去問に取り組み、問題形式を理解して、その後に文法や単語、リスニングなどの練習をしながら、実戦形式の問題集に取り掛かるとよいかと思います。
過去問でおすすめな問題集は『中国語検定HSK公式過去問集4級 2021年度版 』です。
単語を覚える
HSK4級に出題される単語は、『音声ダウンロード 品詞別・例文で覚える HSK基本語彙 1級-4級』を1冊勉強すればよいかと思います。
1級から4級対策ですので、簡単な単語も記載されていますが、復習のつもりで確認し覚えていない単語は覚えていくとよいかと思います。また、例文も記載されていますので、作文の練習として例文もそのまま覚えてしまうとよいです。
音声ダウンロード 品詞別・例文で覚える HSK基本語彙 1級-4級
総合問題を繰り返し解き、文法などを覚える
総合問題でおすすめの問題集は、『HSK4級トレーニングブック[読解・作文問題篇]』。こちらの問題集を3通り解いて、わからない文法や単語をその都度覚えていくのがおすすめです。
合格奪取! 新HSK 4級 トレーニングブック [読解・作文問題編]
リスニングを練習する
HSK4級のリスニング対策としては、初級~中級レベルの中国語に慣れることが大切です。まずは『HSK4級トレーニングブック[リスニング編]』のCDを聞きながら、毎日音読するのがおすすめです。
音読をすると、口を動かすため、頭に音が残りやすいですし、CDを聞くことで中国語の音やリズムに慣れることができるようになります。
慣れてきたら聞いた音を文字に起こす「ディクテーション」や聞いたことを何も見ずに発音する「シャドーイング」をして、中国語に慣れる練習をするのがおすすめの勉強方法です。
その後、対策問題集や過去問を解いた際にも付属のCDを繰り返し聞き、「ディクテーション」や「シャドーイング」をします。
HSK4級のリスニングの練習はこの方法が一番おすすめです。
MP3付 合格奪取! 新HSK 4級トレーニングブック リスニング問題編
作文の練習をする
HSK4級の試験には作文問題があります。こちらは、写真と単語が与えられ、その単語を使って写真を表す1文を作文するという問題です。先ほど紹介した単語帳の基本文を覚えたり、総合問題集で繰り返し練習したりするとよいでしょう。
会話の練習をする
HSKはリスニングと筆記試験ですが、別で会話試験もあります。また、HSKのみを受ける場合でも会話の練習も大切です。
会話は早いうちから練習した方が身につくので、HSKを受験するのをいい機会と捉えて会話練習も進めるのがおすすめ。
まずは中国語で自己紹介ができるように、名前の言い方、好きなものの言い方、勉強しているものなどを中国語で言えるように作文をし、繰り返し練習しましょう。
また、問題集などで学んだ会話文も使えるように繰り返し音読しましょう。
その後、オンライン語学教室などで中国語会話をするのも練習に最適。
最近ではオンライン英会話教室がリーズナブルな価格で質の高いオンラインのレッスンを用意しており、オンライン教室を利用することで、中国語会話の練習を効果的に行うことが可能です。
読み方(ピンイン)を学び、簡体字を読めるようにする。
中国語にとって、発音はとても大切な要素です。
HSK4級レベルを受験される方は基礎は身についていると思いますが、もしも点数が伸び悩んでいるという方がいらっしゃれば、ぜひ発音を復習されるといいと思います。
おすすめの教材は、『CD3枚付 日本人のための 中国語発音完全教本』です。
中国語の発音とピンイン、わかりやすくグループ分けして解説されています。
また、付属のCDもあるため、音を聞きながら発音とピンインを学んでいくことができます。中国語はまずは発音とピンインが大切なため、この1冊を使って学ばれることをおすすめします。
おわりに
この記事では、HSK4級の勉強方法とおすすめな問題集をご紹介しました。
検定の合格を目指して学習することも、語学力向上における大きな助けとなると思います。ぜひHSK4級合格を目指して学習してみてください。